ドラマ「逃げ恥」で話題に! クリスマスに飲んでみたい“アイスワイン”っていったい何?
人生を変えるワイン学 第8回
◆奇跡が生んだ貴族のワイン
このように手間ひまかけて造られた希少性の高いワインですので、昔は一部の貴族しか飲むことが出来ず「貴族のワイン」とも呼ばれていました。
そんなアイスワインが生まれたのは、ある偶然の出来事からです。
遠い昔、ドイツのフランコニア地方でワイン用のブドウを栽培していました。
ある年、突然の霜によりせっかくの熟したブドウが凍ってしまい処分することになりました。
しかし、どうしても無駄にしたくなかった農民たちは、その凍ったブドウでワインを造ったところ、とても甘みと香りの強いワインに仕上がったのです。
捨てるはずのブドウから奇跡的に生まれたワインが、アイスワインなのです。
◆アイスワインの美味しい飲み方
アイスワインは、トロリとしたハチミツのような甘美な味わいと酸味とのバランスがよく濃厚な極甘口が特徴。
ですから、料理とマリアージュして楽しむというよりは食後にゆっくりと会話をしながら楽しむのがオススメ!
また、デザートワインとして愛飲されているのでデザートと一緒に、またはデザート代わりに飲むのも◎
アイスワインが美味しく飲める温度は、3℃~7℃ぐらいであまり冷やすと香りが立たなくなると言われていますが、私はよく冷やして飲むのが好みなので、いつも冷蔵庫でキンキンに冷やしています(笑)
冷蔵庫で3~4時間あればしっかり冷えますよ。
冷やすことによって甘さと酸のバランスがよくなります。
ワイングラスに注ぐときには、少量にしてグラスの4分の1ぐらいにしておきましょう。
アイスワインは、ゆっくりと少しずつ嗜むものですし、あまり注ぎすぎると温度が上がってしまい味わいがぼやけてしまいます。
◆アイスワインにぴったりなデザートは
よく熟れたマンゴー、いちじくのドライフルーツ、レーズン、桃のコンポート、アップルパイ、チョコレート、クリームをたっぷり使ったスイーツ、マカロンと相性抜群!
ちなみに私は、ビスコッティ(イタリアの固いビスケット)をアイスワインに浸して食べるのがお気に入りです。
◆開けてからでもアイスワインは長持ち!
通常のワインは抜栓してからの賞味期限は冷蔵庫で保管して3~5日ぐらいですが、アイスワインは冷蔵庫で保管して軽く3週間はおいしく飲めます。
長持ちなので、ゆっくりちょっとずつ時間をかけて楽しめますね。